屋台の錺金具

 

 


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 播州祭り屋台は、金、銀に輝く錺(かざり)金具の装飾が各所に施され、陽の光に輝く姿は屋台をより一層豪華に引き立たせている。錺金具は、屋台の昇総才(のぼりそうさ)、総才端(そうさばな)、水切、垂木、井筒、高欄に取り付けられ、神輿屋根型屋台では擬宝珠や屋台紋、反り屋根型布団屋台では梵天(ぼんてん)が錺金具で製作され ている。
 播州屋台の錺金具の特徴は、京都方面の厚い銅板を打ち出す地彫りとは異なり、担ぎ上げる屋台の負担を考慮し、薄い銅板をいかに立体的に叩き出すかが重要とされている。錺金具の工程は、まず銅板に下絵を写し、その絵の通りにタガネで打ち出していく。銅板は一度打つと堅くなり二度打つことが出来ないため、焼き鈍しを何度か繰り返して打ち出す。銅板の打ち出しは、暖めた松ヤニの上で行い、松ヤニが薄くなると再び暖め、適度な柔らかさを保ちながら作業を繰り返す。こうして銅板の打ち出しが終わると、洗い磨いてメッキや色付けを施し、パーツごとに製作した作品は各部を組み立てて完成させる。こうして作られた錺金具は、播州独特の技で「うっとり彫り」と呼ばれている。「うっとり」の語源は、立体感を出す「浮き取り」或いは「浮き彫り」から付けられたといわれる。
 

 


 屋台の錺金具は、平打ち透かし彫りで作られる幾何学模様から、日本の伝統文様をあしらった地彫り金具、打ち出しで立体的に作る龍や鷹などの神獣や人物像、より立体感を出すため鋳造によって作られた龍頭などがある。文様を描いた平打ちや地彫り金具は、建築金物や仏壇金物にも使われ全国的に見られるが、翼を広げた飛龍や鷹など、神獣を立体的に作り出した錺金具は、播州祭り屋台の発展と共に創作され、全国的に見ても屋台錺装飾にしか見られない播州ならではの芸術品である。